磨きの中でもう一つ気を使わなくてはならない部分に「ぼかし際」があります。

補修塗装も1パネルごとのブロック塗装ならまず問題はないのですが、ぼかし塗装をしている場合はぼかし際の磨きには気を付けなくてはなりません。

特に、ぼかし塗装際の磨きが一番神経を使うのです。

なぜなら、ぼかし際が出てしまうと言う危険性があります。

これも塗装後に通常よりも多くの時間をかけて焼けば(乾燥させれば)ぼかし際は出にくくなるとの事(お客様に聞きました)ですが、実際には時間的にそこまで時間をかけていない場合が多いようです。

ぼかし部分は塗膜が薄く、密着性を上げる「足づけ」も浅めのために(あまり深く傷を入れると、塗装をしたときに傷が目立つそうです)密着性も一般の塗装部分よりも弱いそうです。

(ボカシ部分の足付用コンパウンドにこんなのがあります。→こちらから

ではどのように磨けばよいのでしょうか?

下の図を参考にしてご説明させていただきます。

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まず第一に磨きで気を付けることは、上図の青の矢印のように補修部側から旧塗膜側に一方向に、しかも図のようにバフの半分の面(青い部分)で磨いていきます

ここで大切なことは、同じ方向に磨いていく際に、多くの方がポリッシャーをフラットにして磨かれていると思います。

上の図の青と赤の矢印をご覧になればご理解いただけると思いますが、青い矢印の方向は問題ありませんが、赤い矢印の方向は塗膜の薄いほうから厚いほうに向かって磨いていくためにボカシ際の塗装を剥がしてしまう事になりますよね。

同様にバフの面の白い部分での磨きもぼかし際が出る危険性が非常に高い磨き方です。

よって、磨く際には

point●補修部から旧塗膜に向かって同じ方向に磨いていく。

●バフは上部の水色部分だけを使って磨く。

と言う事です。

もう一つ大切なことは、

できるだけ「研磨熱を出さないように磨くこと」なのです。

極力力を入れずに、ポリッシャーの自重で磨く感じで、できるだけ軽い磨きを心がけてください。

研磨熱がほとんど出ない「抑熱研磨法